【あらかると】「加工食品診断士」養成へ、資格講座盛況
添加物や加工食品の専門知識を認定する民間資格の取得講座が注目を集めている。この資格は、添加物が多用される食品製造の舞台裏を書いた著書「食品の裏側」などで知られる食品ジャーナリスト、安部司さんが創設。6月開講の基礎講座に参加した1期生約130人のうち食品メーカー社員や飲食店経営者らに交じって、全体の3割近くを子育て中の母親が占め、食の安全に厳しい視線を送る消費者の姿も目立っている。
講座は都内で月1回、来年1月まで8回開かれ、前半4回だけを受ける基礎講座と、専門的な内容の後半4回も合わせて受ける資格講座で構成。全8回修了後の試験に合格すると任意の資格「加工食品診断士」を取得できる。
講師を務める安部さんは「理論のほかに実際に添加物の入った食品を作って、いかに使われているかを身をもって知ってもらう実技も行う」と意気込む。
講座を運営するリアルインサイト(東京都中央区)の鳥内浩一代表は「安全・安心が叫ばれながら、なかなか改善しない。こうした診断士の資格も取れるような講座を開くことで、社会的な広がりをつくり出したい」としている。
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